アートを創り、アートな暮らしをする、アートな人でありたい。ナカムラヒトミのブログです。
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昨年11月に開催された、名古屋のギャラリーINTROART(イントラート)「BOX展」への出展作品です。
珍しく、立体の作品です。
タイトルは、「魔女の骨壺」。
古びたトランクの中に、色鮮やかなガラスの壷。
ガラスの壷の中には、ふわふわの花が入っています。
こんなお話と一緒に出展しました。
* * *
魔女の骨壺—旅の人の話
この中には、とある魔女の骨が納められておりましてね。
そう、骨壺なのですよ、これは。
魔女はすぐれた魔法使いでしたが、その力を私利私欲のためにばかり使っていました。
しかし、死ぬ間際になって周囲の人々の幸せのために魔法の力を使わなかったことを大変悔やみ、
この世の人々へ何かよいものを残したいと考えました。
魔女は最後の魔法を使ってこの骨壺を用意すると、小さな木のトランクに納めました。
そして、こんな遺言を残しました。
『私が死んだら、骨はこのガラスの壺の白い花の中へ埋めて欲しい。
そうしてこの花の中に埋めたらば、決して花の中を覗いてはいけない。
また、壺は暗い土の中へは埋めずに、できれば日の光の下で旅をさせて欲しい。
壺の中の白い花は時が来たらおのずと開き、世の人々に小さな幸せをもたらすだろう』
本当にこの中に魔女の骨が入っているのかって?それは私にも分かりません。
この骨壺は旅人から旅人へと受け継がれていますが、魔女の遺言は忠実に守られているのです。
私はそろそろこの花が咲くのではないかと思うのですよ。この花が咲くところをどうしても見てみたくて、
それでこうして方々一緒に旅をしているというわけなのです。
* * *
なぜ骨壺かというと・・・
人や文化や宗教によって違いがあるとは思いますが、私や私の周囲に関して言えば、人が最後に入る箱は、骨壺だと思うのです。
骨壺や、骨壺の行く先であるお墓について考えたとき、「あんな暗くて冷たくて固い所に入るのは、どうも居心地が悪くて嫌だなぁ」と思った事からこの作品が生まれました。
日の光の下に置いて眺めていたくなるような、彩り鮮やかで手触り(居心地?)もよい素敵な骨壺があってもいいと思うのです。
そうしてその骨壺とともに語り継がれる物語があれば、もっと素敵。そんな思いでつくりました。
ちなみに、お話を語っているのは「旅の人」で、昔描いた絵本「旅人のはなし」の旅人とはまた違う人です。
2010年11月制作 ミクストメディア 約32×23×23cm(トランクのフタ閉時)
会期中、名古屋に行ってきました。
やっぱりギャラリーの展示風景を自分で見たかったので。
キュレーターの浜崎さんに作品集を見て頂いて、いろいろと今後の自分に役立つお話を聞けた事は、とても大きな収穫です。
今後の活動の道しるべになると思います。
名古屋の街も楽しかったです。また行きたいな。
大変遅くなってしまいましたが改めまして、
ご来場頂いたみなさま、お声がけ頂いたキュレーターの浜崎さん、本当にありがとうございました。
珍しく、立体の作品です。
タイトルは、「魔女の骨壺」。
古びたトランクの中に、色鮮やかなガラスの壷。
ガラスの壷の中には、ふわふわの花が入っています。
こんなお話と一緒に出展しました。
* * *
魔女の骨壺—旅の人の話
この中には、とある魔女の骨が納められておりましてね。
そう、骨壺なのですよ、これは。
魔女はすぐれた魔法使いでしたが、その力を私利私欲のためにばかり使っていました。
しかし、死ぬ間際になって周囲の人々の幸せのために魔法の力を使わなかったことを大変悔やみ、
この世の人々へ何かよいものを残したいと考えました。
魔女は最後の魔法を使ってこの骨壺を用意すると、小さな木のトランクに納めました。
そして、こんな遺言を残しました。
『私が死んだら、骨はこのガラスの壺の白い花の中へ埋めて欲しい。
そうしてこの花の中に埋めたらば、決して花の中を覗いてはいけない。
また、壺は暗い土の中へは埋めずに、できれば日の光の下で旅をさせて欲しい。
壺の中の白い花は時が来たらおのずと開き、世の人々に小さな幸せをもたらすだろう』
本当にこの中に魔女の骨が入っているのかって?それは私にも分かりません。
この骨壺は旅人から旅人へと受け継がれていますが、魔女の遺言は忠実に守られているのです。
私はそろそろこの花が咲くのではないかと思うのですよ。この花が咲くところをどうしても見てみたくて、
それでこうして方々一緒に旅をしているというわけなのです。
* * *
なぜ骨壺かというと・・・
人や文化や宗教によって違いがあるとは思いますが、私や私の周囲に関して言えば、人が最後に入る箱は、骨壺だと思うのです。
骨壺や、骨壺の行く先であるお墓について考えたとき、「あんな暗くて冷たくて固い所に入るのは、どうも居心地が悪くて嫌だなぁ」と思った事からこの作品が生まれました。
日の光の下に置いて眺めていたくなるような、彩り鮮やかで手触り(居心地?)もよい素敵な骨壺があってもいいと思うのです。
そうしてその骨壺とともに語り継がれる物語があれば、もっと素敵。そんな思いでつくりました。
ちなみに、お話を語っているのは「旅の人」で、昔描いた絵本「旅人のはなし」の旅人とはまた違う人です。
2010年11月制作 ミクストメディア 約32×23×23cm(トランクのフタ閉時)
会期中、名古屋に行ってきました。
やっぱりギャラリーの展示風景を自分で見たかったので。
キュレーターの浜崎さんに作品集を見て頂いて、いろいろと今後の自分に役立つお話を聞けた事は、とても大きな収穫です。
今後の活動の道しるべになると思います。
名古屋の街も楽しかったです。また行きたいな。
大変遅くなってしまいましたが改めまして、
ご来場頂いたみなさま、お声がけ頂いたキュレーターの浜崎さん、本当にありがとうございました。
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プロフィール
HN:
ナカムラヒトミ
HP:
性別:
女性
職業:
アーティスト(Atelier Nasoli)
趣味:
ART、音楽、おいしいもの
自己紹介:
2005年より、作品の発表と販売を行っています。
花の絵や、グラデーションを描くのが好きです。画材はキャンバスや木パネルにアクリル絵の具をよく使います。絵の他にも、デザインしたり、オブジェをつくったり、お話を書くこともあります。日々新しい表現を模索中です。観る人の目と心をとらえる作品を創りたいです。
作品、展示についてのお問い合わせ等はこちらへ!(☆を@に換えてください)
trueeyes128☆yahoo.co.jp
<今後の活動予定>
☆今後の展示の予定は未定です。決まり次第お知らせいたします。
!caution!
・当ブログ内の作品画像等コンテンツの無断転載はご遠慮ください。
・セールス目的のコメント等、明らかに当ブログの内容と関わりがないと思われるものや、誹謗中傷など見る方に不快感を与えるものは、こちらの判断で削除させて頂くことがございます。ご了承下さい。
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